これまでの
この4年間で、LINEやYouTubeの開始、めぐろ区報の大幅なリニューアルが実施されるなど、目黒区の情報発信は大幅に改善してきました。
ただ一方で、未だに「お役所的」な質の低いチラシが多数あるのも事実。更なる情報発信力の向上に向け、提案をしていきます。
実績
01
#1期目
2019年10月 台風19号後の要望書で要望
【SNS】区公式LINEの導入
区からの情報発信が難儀した台風19号の際の教訓を踏まえ、多くの人にプッシュ通知付きで情報を伝えることのできるLINEを、目黒区でも導入してください。
2020年5月 導入
2020年3月、LINEがはじめて「新型コロナ対策コールセンター」アカウントとして導入。同5月に再度、「LINEアカウントで情報発信や住民票の交付請求ができるように」と要望し、のちに目黒区の公式LINEとして機能が充実しました。
02
#1期目
2020年6月 予算要望書で要望
【SNS】LINEで道路などの不具合通報
道路などの不具合の通報機能など、再度、外出自粛が求められた時に役所への申請や連絡がLINE上で行えるよう、機能を充実させてください。
2021年11月 一部実装
2021年11月から2年間、試行導入されました。この機能を災害時にも使えるかどうかは調整中(詳しくは実績ページ「防災」へ)。
03
#1期目
2021年9月 議会&決算審査で提案
広報課以外の情報発信のレベルアップ
LINEやTwitter、めぐろ区報など、広報課からの情報発信はずいぶん見やすく改善されましたが、それ以外の課が発行するチラシなどはいまだ見づらいものが多いです。
各担当課からの広報物をすべてシティプロモーション課でチェックしているという足立区の取り組みを参考に、目黒区でも広報課が各課の情報発信をサポートする体制が取れないでしょうか。
2023年4月 改善へ向けて始動
各部署が質の高いチラシを作成できるよう、デザインのスキル指導を行う係長を、2023年4月から民間登用することになりました。これにより、広報課以外から発行されるチラシの質も向上が見込まれます。
04
#1期目
2019年10月 台風19号後の要望書で要望
【HP】アクセス集中で落ちないように強化
台風時、目黒区のホームページにアクセスが集中し、閲覧できなくなってしまいました。早急な改善をお願いします。
台風19号後の要望書より
2020年1月 強化完了
CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワークシステム)という仕組みを導入し、情報の集中による障害の発生を抑制しました。
05
#1期目
2020年6月 予算要望書で要望
【HP】素早い情報発信ができる体制構築
非常時には一刻も早い公式情報が求められます。ホームページの発信力を抜本的に改善するため、更新を担当する職員の追加配置や業務委託による人手確保など、情報発信を即座に行える体制を、あらゆる手段を用いて確保してください。
2020年6月 各課からの相談を受けるヘルプデスクを設置
ホームページ作成についてのヘルプデスクを設置(業務委託)。各課がホームページ作成について相談できる環境が整備されました。
06
#1期目
2021年9月 議会で要望 【HP】新着情報をわかりやすく表示
【HP】新着情報をわかりやすく表示
目黒区のホームページでは、新しい情報を元のページに書き足す形で付け加えています。しかし、そのように五月雨式に追記すると「どれが最新情報なのか」を判別しにくいです。渋谷区や大田区など多くの自治体では、各ページの冒頭に新着情報がまとめられていて、閲覧者が速やかに確認できるようになっています。コロナ禍で重要な情報が日々更新されるなか、区民の方がストレスなく最新情報にたどり着けるようにデザイン面の工夫が必要です。
2021年12月~ 一部で改善も
まだごく一部ですが、更新日を明記して情報を載せるページも出てきました。ホームページの大規模改修後により分かりやすくなるよう、引き続き要望していきます。
07
#1期目
2021年9月 議会で提案
【広聴】Q&Aを伝わりやすく表示
区民の方からの質問や意見をまとめた冊子『広報・広聴1年の記録』は、ホームページ上にはPDFでしか載っていないため、質問や回答の内容が検索でヒットしません。これでは、同じ疑問を持つ区民の方が、区の見解にたどり着ける可能性は低いです。
港区では「区民の声」も「よくある質問」も、PDFではなくホームページに直接文字情報で公開しているので、ウェブ検索にもヒットします。目黒区でも改善してください。
2022年9月 改善
ホームページ上に文字情報で掲載され、より目に入りやすくなりました。こちらも、ホームページの大規模改修後にさらに分かりやすくなるよう、引き続き要望していきます。
08
#1期目
2022年2月 課長に直接要望
予算のプレス発表資料を分かりやすく
今の目黒区の予算プレス発表資料はデザイン性が低く、読みにくいです。
渋谷区のプレス発表資料のように、区民の方が「読みたくなる」ような資料を目指してください。
2023年2月 実現
以前と比べれば、ずいぶん見やすい内容になりました。ぜひご覧ください。
09
#1期目
2019年5月~ 実践
自分自身も情報発信
前回の選挙前に配布していたビラには「国政や都政とは違って、区政には逐一状況を伝えてくれるメディアはありません。HP・活動報告のビラなどを通し、若い区民の一人としての問題提起・情報発信を行っていきます。」と書いていました。
自分自身も情報発信を絶やさないことが重要です。
~2023年4月 継続的な情報発信
任期中は、早くて詳しい情報発信を心がけて活動してきました。
災害情報やコロナ禍での区の方針変更に関する情報など、スピード重視でお伝えした方が良い内容はTwitterで発信し、任期中4,000以上のツイート(大半が区政に関するもの)を行う一方で、込み入った内容の問題については、HP内のブログに執筆しこれまで100本以上記事にまとめてきました。
これからも区議ナンバーワンのこまめな情報発信に努めます。
10
#2期目
2022年9月 決算審査で要望
メールマガジンの廃止
目黒区では現在8種類のメールマガジンを配信していますが、渋谷区では、防犯と防災、行方不明高齢者等情報の3種類。どれも急を要する内容に絞られています。
防犯や防災といった緊急情報については、情報伝達手段が多ければ多いほど良いという考え方もありますので、LINEとメルマガ両方で配信するという判断もあり得ると思いますが、それ以外については、メールマガジンをLINEのセグメント配信や子育てアプリで代用できないか、精査してください。
2024年3月 廃止
2023年度末をもって、廃止されました。これにより、年間150万円以上の経費削減になっています。
実現に向けて提案中
01
#1期目
2021年3月 直接課長に要望
【HP】バナー広告の位置の再検討を
目黒区のホームページのバナー広告(企業の広告)は、トップページの右端に縦一列で配置されています。そうすると、閲覧者はどうしてもカラフルな広告へ目が行ってしまい、ページの内容が見づらくなる可能性があります。他の区のように画面の一番下に横に並べれば、目線が散らずに目的の情報を探しやすいのではないでしょうか。
02
#1期目
2021年3月 予算審査で要望
【動画】動画による説明会・イベントを標準に
区民の方向けの説明会やイベントは平日の昼間に行われることも多いですが、日中働いている現役世代や、移動が困難な障害者、高齢者など、会場に行きたくても行けない方がいます。ですから、オンラインで開催したり、後日好きな時に視聴できるアーカイブ配信を実施するなど、動画配信を標準的な取り組みとして採り入れてください。
区の回答
動画の撮影、配信には一定の人員も必要となることや、操作や編集上の知識・経験が求められることなど諸課題があります。けれども、イベントを動画でも配信するのは、広く区民に周知するために有効です。動画配信も含め、様々な媒体を活用したよりよい情報発信に努めてまいります。
03
#1期目
2021年3月 委員会で要望
【動画】YouTubeのコメント欄開放を
目黒区YouTubeチャンネルについて、区民の方から意見をいただく一つの窓口としてコメントと高評価/低評価を開放するべきです。
区の回答
炎上の可能性があるので、今回は外しています。恐らく他の区のチャンネルも外しているところが多いのかなと認識しております。ただ、今回運用していく中で、また検討はしていきたいと考えています。
04
#1期目
2021年9月 議会で提案
【HP】各部署でページの戦略的な活用を
目黒区では、ホームページ上にページを作成したそれぞれの部署が、「ページがどれだけの人に、どのような経路で、どのくらいの時間読まれたか」といったデータを取得できていません。自分たちの作ったページに責任を持ち、分かりやすい情報発信になるように自己改善を促すためにも、ページの分析データを簡易に閲覧できる環境を整えてください。
区の回答
ホームページでの情報発信については、「区側が発信した内容が相手に届いているのか」を把握することが難しい実態があるので、「閲覧者数が少ない場合には何が原因なのか」、逆に「閲覧者数が多い場合には何が功を奏したのか」といったことを分析することが必要です。職員一人一人が分かりやすい情報発信をする“広報マインド”を身につけるため、研究したいと思います。
05
#1期目
2021年9月 議会で提案
【HP】よくあるご質問⇔関連ページにリンクを
区ホームページの「よくあるご質問」のページには、かなりの数の質問と回答が掲載されていますが、関連するページと相互にリンクがつながっていないため、目に触れる機会が狭まってしまっています。
港区では、ある事業についての記事の一番下に、テーマに関係した「よくある質問ページ」へのリンクを張っていて、関連情報へスムーズに誘導できるようになっています。
(参考)港区HP「学校選択希望制について」
区民の方からのお問い合わせを、他の方にも伝わりやすく掲載することは、区民の利便性向上だけでなく、電話による問い合わせを防ぐことにつながるため、職員にとっても効果は大きいと思います。ぜひ、より伝わりやすい掲載方法に改善すべきです。
区の回答
「よくあるご質問」ページを見ている方が、関連する他のページの情報をより簡単に見ることができるようにするために、工夫の余地があることは認識しています。他の自治体の取組事例も参考にしながら、検討してまいります。
06
#1期目
2023年2月 代表質問で提案
【広聴】区民同士が熟議できる場を
前回の区議選の投票率は40%、区長選は33%と、議員も区長も6割の目黒区民との結びつきを失っています。代表者を選挙で選ぶ間接民主主義は民意をすくいきれていません。
国内外で、限界が見える間接民主主義を補うため、ランダムで選ばれた住民が熟議を交わす取り組み例が増えてきています。
目黒区でも、区民からの意見集約と区民同士が熟議を行う直接民主主義的な仕組みを、議会とは別に設けるべきです。
区の回答
間接民主主義を補う直接民主主義的な区民参加はその意義が増していると考えておりますので、効果的な区民参加の手法について、調査研究課題とさせていただきます。
07
#1期目
2021年9月 議会で提案
【広聴】業務改善の見える化を
大阪市では、「施策プロセスの見える化」というユニークな取り組みを行っています。
(例)大阪市HP「なにわ筋線事業の促進」
ここでは、①事業の説明、②事業を始めた発端、➂市民からの意見、④どこまで改善が進んできたか、⑥今後の予定、が1ページでまとめられています。まさに「市民の声」も含めた施策全体が一気通貫で見渡せますので、ある人の声が実際に行政のどの施策に作用し、どのように動かしたかを容易に知ることができるわけです。
目黒区でも、区民の声を受けた区の対応を分かりやすくまとめられないでしょうか。
08
#1期目
2021年9月 決算審査で提案
区報の編集業者は、金額よりも腕で選ぶべき
めぐろ区報などの区の印刷物の編集業者は現在、入札で決定しています。ただ、入札は金額だけで勝敗が決まりますから、業者の質の担保ができません。道路工事のように、完成図や材料がはっきりしていて、業者によって成果物に差が出ない業務であれば、入札が合理的です。しかし、ことデザインとなると、デザイナーのセンス次第で完成品の品質は全く違いますから、金額だけで判断するのは適切でないと思います。広報物の編集業者はプロポーザル方式とし、各事業者からデザイン案を出してもらって審査するべきです。
区の回答
やはり創作物は「安かろう悪かろう」ではいけないので、伝える努力に必要な対価として、業者の力量を測るプロポーザルや、予算の増額もあってしかるべきと思っています。ただこの8月に区報のリニューアルを行いましたので、今すぐのプロポーザルによる選定変更はタイミングが違います。少し中期的な課題になっていくと思います。
クオリティを高めるための方策としてプロポーザルはありだと考えていますので、その選択肢は常に頭に置いた状態で、よりよい区報づくりに努めます。
09
#1期目
2021年9月 決算審査で提案
写真素材を共有できる全庁データベース構築を
区のチラシに載せる写真は、スペースを埋めるために当たり障りないものを1枚貼った程度のものが大半で、有効に活用できていません。その理由の1つは、各部署が良い写真素材を持ち合わせていないためではと推察します。
そこで参考になるのが足立区のやり方です。足立区では、区内の写真やイラストなどを区職員が自由にダウンロードできるデータベースを用意していて、素材を自由にチラシに使える仕組みになっています。
目黒区でも、これまでに広報課やプロが撮った写真が、それぞれのフォルダに共有されることなく眠っているのではないでしょうか。ぜひ写真を全庁的なデータベースにのせて、各課が自由にチラシに活用できる仕組みづくりをお願いします。
区の回答
区のチラシに載せる写真は、スペースを埋めるために当たり障りないものを1枚貼った程度のものが大半で、有効に活用できていません。その理由の1つは、各部署が良い写真素材を持ち合わせていないためではと推察します。
そこで参考になるのが足立区のやり方です。足立区では、区内の写真やイラストなどを区職員が自由にダウンロードできるデータベースを用意していて、素材を自由にチラシに使える仕組みになっています。
目黒区でも、これまでに広報課やプロが撮った写真が、それぞれのフォルダに共有されることなく眠っているのではないでしょうか。ぜひ写真を全庁的なデータベースにのせて、各課が自由にチラシに活用できる仕組みづくりをお願いします。
10
#1期目
2021年9月 決算審査で提案
学生、区民の皆さんの力を借りて、区の広報を
現在、区が発行するチラシの大半は、職員が自前で作っています。もちろん職員自らやるのは、経費節減・職員のスキルアップという意味でメリットはあります。ただ実際、自前でやっていることによって、あまりにチラシの質がなおざりになっているように感じます。
それならば、学生や区民の力を頼ってはいかがでしょうか。例えば挿絵を区内学校の美術部員の方にお願いしたり、ビラのデザインを、美術専門学校の学生などに依頼するといった方法です。また、チラシに載せる写真も、観光まちづくり協会で毎年実施している観光写真コンクールの応募作品を使ったり、区内学校の写真部の方に撮っていただくなどの工夫ができないでしょうか。
区の回答
実はいただいたお話を(課長の)公募面接でも申し上げておりまして、区民の区政参加を促しつつ、広報のレベルを上げいく上で、区内学校の学生や、フリーランスの方、さらには区のために貢献したいと言ってくださる方などとコラボレーションをしながら広報の制作物を改善する取組をぜひやっていきたいと思っています。
コロナ禍でコンタクトを取るのが難しかったのですが、具体的にアプローチをして、新しい協力関係を模索していきたいと思います。