7月1日~開所の特別養護老人ホーム“目黒中央の家”の内覧会へ。(中央町の第六中学校跡)これまでの特養とは違った設備も多く、大変興味深く見学させていただきました。
“特別養護老人ホーム”と“短期入所生活介護”“小規模多機能介護”と“事業所内保育”とが一体となった施設で、噛み砕いて言えば、「居住も宿泊も日帰りもできる介護施設」です。
なかでも惹かれたのは “事業所内保育”。従業員のお子さん8名と地域のお子さん4名を施設内で預かることができる保育施設が併設されているので、高齢者と頻繁に交流してもらうとのことです。
介護人材が不足し、どの施設も職員の確保に苦しむなか、「子どもを勤務地で預かってもらえる」のは子育て中の介護職の方には魅力的ですし、なにより、子どもと高齢者、双方にとって優れた環境だと思います。(いずれ、介護施設と保育所・学童を併設した施設を考えていけるといいな…)
その他にもムスリムの方用の礼拝室があったり、音声ガイダンス付きの機械浴室があったりと、ホテルと見まごうほどの施設で「これで有料老人ホームではなく特養なのか…」という印象でした。
職員の方と。
2日間開催の内覧会1日目は議員36人中私だけ参加。5名の職員の方の説明を独り占めさせていただき、濃密な時間を過ごしました。
この部屋は12人分の共用スペース。
食事は基本調理室から、主食とみそ汁は居住者自ら作るそう。(調理も認知症予防の一環です)
個室はこんな感じ(1泊用の部屋)
入浴。本人は動かずに入れます。
筋トレルーム。すごい。黒くて大きくてSLみたい(?)
腰を酷使する介護職の方向けに、定時後はここでトレーニングできるそう。
Wi-Fi完備、地域の方も誰でも予約なしで使えて、のちのちはカフェもできるスペース(1階)。地域コミュニティの中心だった中学校の跡地に建てられた施設なので、以前通りの場所で地域交流できるように配慮されています。
一階には防災倉庫。地域の方用のスペースです。
地域に溶け込んで“共存”していく姿勢が印象的でした。
しかし、いま目黒区内には、満員御礼で施設に入れないご高齢の方も800人以上いるわけで、こんな立派な施設を目の当たりにすると入れるか入れないかによって生み出される“福祉の差”をどうしても感じてしまいます。
政治の出番ですね。
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