こんにちは。28歳の目黒区議、かいでん和弘です。2月24日、ロシアによるウクライナ侵略が始まってひと月が過ぎました。私たちに何ができるのか、目黒区と目黒区議会が行ったことをまとめます。
3月8日、目黒区議会では、「ロシアによるウクライナ侵略に抗議する決議」を全会一致で決議しました(全議員が賛成。国会では決議に反対者が出ましたが、目黒区は一致団結しています。)。
そして、時を同じくして目黒区でも区長名で抗議を表明。(区長と区議会がどちらも選挙で選ばれている“区の代表”で、上下はありません。したがって抗議もそれぞれが行います。これぞ二元代表制。)
1つポイントだと思っているのは、目黒区側の抗議文はタイトルが「侵攻」に、区議会の決議は「侵略」になっている点。決して許されない行為であるということを強く訴えるために、区議会の決議文はあえて「侵攻」よりも強い 「侵略」 という表現にするよう、私たちの会派・新風めぐろが特にこだわった部分です。(侵攻と侵略の違いについては、こちらの解説が参考になります。)
また、区のHPでは、日本に避難してきたウクライナの方々へのワンストップ相談窓口の紹介や、人道危機救援金(募金)の受付、ウクライナ情勢やコロナ禍における原油価格高騰などの影響を受けている区内中小企業の経営相談等の支援を案内しています。
特に人道危機救援金は、区役所1階、地区サービス事務所、体育館、図書館、住区センター、美術館、パーシモンホール、そして社会教育館で5月18日まで受け付けておりますので、これらの施設にお立ち寄りの際はぜひご協力ください。
さて、さらにさる3月24日の夕方、目黒区議会が党派を超えて団結して、区内4駅(中目黒、学芸大学、都立大学、自由が丘)で募金活動を行いました。
すでにウクライナ大使館や国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)をはじめ、多くの募金受付口座が開設されていて、その気になればだれでも手軽に募金をできるような状況下。「わざわざ議員が募金活動をする必要はない。その時間があるなら政策を考えるべきだ。」といったご意見もあるかもしれません。
けれども、「じゃあ実際に募金をしますか?」というと多くの方が、“わざわざ振り込み先を調べて入金する”そのひと手間で踏み出せていないのではないかと思います。私たちが駅前に出て活動することで、「募金したいという気持ちはずっとあった。駅を通るついでにできるなら、ぜひ協力したい。」という方々のお役に立てるのではないかと思い、私も参加させていただきました。
結果的にわずか1時間で70万5,000円(4駅合計)ものご支援を頂いたことからしても、やはり募金活動を行った意義はあっただろうと思います。
上記の金額に加えて、区議会議員一人ひとりからも支援金をお支払いさせていただき(私からも5,000円を募金させていただきました)、合計90万円を3月29日、東京都港区のウクライナ大使館へお渡ししてまいりました。
大使閣下からは、頂いた支援金の1/2を本国に、1/2を国民が避難している周辺国に送金し、人道支援に役立てる旨のお話がありました。
さらに、目黒区にはウクライナの隣国、ポーランドの大使館があります。目黒区とはこれまで、東京音楽大学ホールで行われた「日本・ポーランド国交樹立100周年記念交流コンサート」等様々な機会を通して交流してきました。
ロシアの侵略により、ポーランドには200万人を超える難民が入国しているとのこと、ウクライナ同様大変な中でありますから、目黒区議会国際交流議員連盟が主体となり、ポーランドへも議員有志が募金をし(私も5,000円させていただきました)、合計23万円をこちらも本日、ポーランド大使館へお渡ししました。
一方今回の軍事侵略について、一般の方には全く非はありません。目黒区内にはウクライナ人が20人以上、ロシア人の方は100人以上住まわれています。日本国内のロシア料理店への嫌がらせが多発している旨の報道もありましたが、この記事をご覧頂いている皆さんは、くれぐれも国籍等を理由とした差別を行わないようお願いします。
4月20日追記
避難民支援
目黒区では現在、ウクライナから避難してこられた《3名》の避難民の方を受け入れています(NHKでも紹介されていましたね)。住宅は東京都が都営住宅を工面してくれるので何とかなりますが、それ以外の支援は全て区の担当。
- Wi-Fiルーターや翻訳機の貸与
- 通訳による相談支援
- 生活支援
を行う必要があり、また、今後さらに人数が増える可能性もあることから、ふるさと納税型クラウドファンディングを実施しています。ご賛同、ご協力の程お願いいたします。
クラウドファンディングページ「目黒区ウクライナ避難民生活支援プロジェクト【ウクライナから避難された方が安心して暮らせるために】」
《区政の最新情報はこちらから!》
この記事へのコメントはありません。