2019.1.30(水)
4時起きもだいぶ板についてきました、かいでん和弘です。
区内の駅を一巡するべく、引き続き毎朝、駅に立っております。先週で東横線、目黒線を制覇し、いよいよ北へ。月曜日からは、池尻大橋駅にお邪魔しております。
目黒区でも南の方に住んでいる私にとって、駒沢通りから北側はほぼ未踏の地だったのですが、道すがら左右を見回すと、雰囲気が違っておもしろい!
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中目黒駅でお会いした視覚障がい者の方にご紹介いただき、就労継続支援B型施設(一般企業と雇用関係を結べない障がい者が働きながらスキルアップを図る施設)に伺いました。理事長直々にご対応いただき、施設の見学に加えて、視覚障がいのことや行政による支援のことなど、今後の政策立案にも生かせそうなお話を拝聴することができました。
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“視覚障がい”と言っても状況はさまざまで、一括りで考えてはいけません。
弱視か全盲かでできることは大きく異なりますし、目の見えない人のためのものだと思っていた「点字」も、読める方は視覚障がい者全体の3割(一説には1割)以下と言われています
(高齢になって視覚障がいになると、点字を学ぶハードルが高い)。
ですから支える側の行政も細やかな対応が必要で、広報紙を視覚障がい者向けに作る場合、点字の冊子だけでなく、デイジー(国際規格)、CD、カセットなど耳で聴くための各媒体も用意するそうです。
「でも実際、行政のサービスによる支援にも限界がある。バリアフリーの社会を目指すと言うが、バリアをフリーにできることは絶対にない。だからそのバリアをハード(行政による支援サービス)で低くしたうえで、ソフトの部分、接する人がどういう態度をとるかが障がい者にとって肝心。」理事長はそうおっしゃいました。
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行政による障がい者支援を考え出すと、どうしても相談支援や医療支援など“制度づくり(ハード)”をどうするか、ということに偏りがちですが、そうしたサービスをどれだけ手厚くしたところで、障がい者の周りに暖かく接してくれる地域の人たちがいなければ、障がい者にとっては辛い世の中のままです。
ですから行政は、“制度づくり”と並行して障がい者を取り巻く“人づくり”も行う必要があると感じました。
私は現時点では、「幼児教育の段階でもっと障がい児と一緒に遊ぶ機会をつくる」ことが、“人づくり”に一番効果的なのではないかと着目しています。まだ政策に落としこめるレベルではありませんが、これからもいろいろな現場を見て、考えを固めていきます。
理事長はこうもおっしゃいました。「健常者だって風邪をひいて寝込んでいるときは障がいを抱えているのと同じ。」
私は体力勝負。
風邪をひかぬよう、腹の中にカイロを忍ばせて頑張ります!
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