『長崎(佐賀)行ってきました報告(その3)』2019.10.9
「図書館どうする問題」
~~~目次(仮)~~~
(1)革命的!武雄市図書館!
(2)図書館で調べてみよう ←★ココ
(3)武雄市図書館の”陰”
(4)目黒区立図書館の今
(5)こんな図書館がいいな
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物事はすべて、光と陰を併せ持っています。あるものに「いいな」と思える部分があっても、違う側面から見れば「よくない」になったりして、”誰からも称賛される”ものなんて、数式の答え以外には存在しないようです。
「何そんな無味無臭のことを、もっともらしく言っているんだ」って感じですよね。でも。
私自身が”意思決定”を求められる立場になった今、これほど重い真理は他に見当たりません。誇張抜きに、区政の現場ではこのことに直面しない日はないのです。日々直面する課題に対して「こうするべき」と主張する自分を「本当にそうなの?」と冷めた目をした自分が引き戻す、毎日その葛藤を繰り返しています。
特に政治の俎上に乗るようなマターなんて曲者ばかりで、「良いか悪いか」大の大人が大議論をし、しかも双方の意見に「なるほど」と思えるところがあって、考えれば考えるほど決め難い、そんな問いに自問自答の日々です。
でもこんな問いに真正面から向き合って、「こっち」と決断するのが政治家の役目。逆に、決められない政治家は用なしです。視点を変えればどちらも正しいことにあえて決着をつける、一方の不利益になることをあえて強行する、という究極の判断を下す政治家の使命は、とてもとても重いのです。
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さて、今回の事の発端は、そんな重い使命を負うべき人間が何気なくしたツイートでした。―
そしてこの投稿をきっかけに、武雄市図書館の問題を様々ご指摘いただきました。現地で見た限りでは「居心地のいい、素敵な場所だな」と思っていたのですが、どうやら評価を下すためには重要な論点が抜けていたようだと気づき、目黒に戻って調べることにしました。
向かった先は、目黒区立八雲中央図書館。―
目黒区HPより転載
高校時代毎日お世話になった馴染みの場所です。
お目当ての資料を手に抱えて、ふと立ち止まる
……
以前、図書館長さんが言ってなかったか?
「アクティブユーザー数を把握するため、最後に借りてから3年間利用がないカードは停止しています」
……
……
はい、案の定。
復活の申請はたった5分、スピーディーにご対応いただきました。
復活したカードを手にして嬉しくなって(?)、結局図書館関連の本を14冊も欲張ってしまいました。(会議の合間につまみ読み中…)―
そんなわけで、目黒区の図書館を久しぶりに利用したわけですが(厳密にいえば閲覧は最近もしましたが借りたのは久しぶり)…
外の図書館の後に行ったからこそ、分かります。八雲中央図書館、すごく素敵です。スッと開放感があるし、テラスからの自然光も暖かみがあるし、考えてみたらエアコンが床についているのもポイント高いのでは?(下の写真の丸い金属が吹き出し口。静かで館内が均一に涼しいです。)―
目黒区HPより転載
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図書館のHPも以前使っていた時と比べると機能がかなり洗練されています。例えばこの機能。
シリーズものの本を予約したいとき、『竜馬がゆく』(2)が先に確保できても、『竜馬がゆく』(1)が届かないと読み出せないですよね。昔は確保できたものから届いていたので、先に届いた(2)をずっとキープしてしまう、という問題が起こっていました。
それが…現在では確保順を指定できるようになっています。つまり、(1)が届く前に(2)以降が届かないようにすることができるんです。これはうれしい!
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さて現在、本やネットからの情報を基に、脳内で2人の自分を議論させているところです。そのなかでおぼろげながら、武雄市図書館の”陰”の部分が見えてきたので次回、その部分に触れていきます。
(反省)
今回の武雄市図書館訪問は、公費を使わない休日のプライベートだったこともあり、事前情報の色眼鏡をかけていないまま伺いました。そのおかげもあり、いちユーザーの率直な感想として、武雄市図書館の雰囲気は実際、魅力的だなと感じました。
とはいえ、せっかく遠方の施設に行く機会を持ったのに、事前の調査が足りないという事態は、決してあってはなりません。改めて深く反省するとともに、今後の視察においては前もっての調査を徹底するよう肝に銘じてまいります。
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