活動報告(ブログ)

教育/文化(図書館)

目黒区主催の懇談会に参加したら、2時間で一言も発言できなかった件

 

昨日、目黒区が行っている、「図書館利用者懇談会」に参加してきました。

 

 

 

そしてその結果が・・・タイトルの通りです。ちょっとだけ、状況を語らせてください。

 

 

区立図書館の職員と、図書館の利用者で意見交換を行う「図書館利用者懇談会」。コロナ後初の開催となった今回は、『「新しい生活様式」における図書館サービスについて』というテーマで実施されました。

 

プログラムは以下の通り↓

 

 

私はこのテーマを見て、「図書館の職員の皆さんと『コロナ後の図書館をどんな場にしましょうか』という建設的な意見交換ができる」のだろうなと期待して、非常にワクワクした気持ちで参加したんです。ところが実際は・・・思った通りにはなりませんでした。

 

まずもちろん前提として、自分はいつでも役所の方と話せる環境・立場にあるわけですから、今回のような一般の方が参加するイベントでは、基本的にすべての方が話し終わるまで黙っているようにしています。ただそれにしても、まさか2時間で一度も発言の機会がないとは・・・

 

正直、「懇談」できた気が全くしていません。

 

どこに問題があったのでしょう?

 

 

「参加者が多かったんだろうし、仕方ないんじゃないの?」

 

いや、そうではないんです。

 

今回は、感染症への対策としてあらかじめ参加者を20人までと決めていたのですが、実際の参加者は私を入れてたったの9人。しかもそのうち、2時間の間に意見を言えたのはたった7人だけです。これ、もし20人も参加していたら、どうするつもりだったのでしょう?

 

そしてその9人の内訳ですが、私(20代)ともう1名の区議会議員(50代)を除き、7名の方は明らかに60代以上。つまり50歳以下は私一人だけ。図書館って”高齢者福祉”の施設でしたっけ?ここまで顕著な世代間の差を目の当たりにすると、ただただ苦笑するしかありません。

 

また、参加者もかなり固定化しています。今回の周知方法が、図書館内の貼り紙やビラ、HPへの掲載だけに頼っていて、HP上での周知の期間は1週間だけ。「そりゃ一見さんは来ないよね」という感じがしますし、その一方で、前回の懇談会に参加した人へは個別にお知らせが送付されるので、毎度常連さんが参加するという(よくある)構造です。

 

図書館という、すべての世代を対象とした施設について話し合おうというときに、これだけ年齢層が偏っていて、なおかつ毎度おなじみの参加者ということであれば、これはもう、会のあり方そのものを根底から考え直す必要があると思いますし、

 

もっと言うなら、ここで出た意見を「図書館利用者の皆さんを代表しての意見」という風に受け取ってほしくないな、とさえ本気で思ってしまいます。(もしそうなら、やる意味ないですよね・・・)

 

 

「参加者よりも、やり方に問題があるのでは?」

 

おっしゃる通り、やり方にも問題があると思っています。

 

今回、参加者9人に対して区側の職員はというと、なんと9人、同数です。人数だけ見ると、マンツーマンで2時間みっちり意見交換ができそうな気もします。

 

 

けれども実際の進行は、参加者と職員同士、全員が向かい合って、全体での話し合い一辺倒でして、誰か1人がしゃべっている間、残りの17人は黙っているわけです。そんな風に、黙っているだけで時が過ぎ、結局私は2時間黙りっぱなしでした。これ、懇談の場と言えます?

 

(また皆さん話が長くて、質問(というかご自身の体験談や思い)を5分くらい語り、それに対して図書館側の回答がまた5分かかるみたいなテンポでやり取りするので、待っている間はウズウズ。まぁそのこと自体を責めるつもりはないのですけれども、本当はファシリテーターがうまく「手短に」など、促すものだと思うのですが・・・)

 

せめて、複数のグループに分けて少人数で意見を出し合ったり、そもそも最初から開催日を分けて設定して、より少人数で行った方が良いと思いますし、テーマを絞ったり、回ごとに参加する年齢層を指定することもまた、議論の方向がまとまって、より効率のいい進行につながるのではと思います。そういう工夫が欲しいんです。

 

 

もう一つ、そもそもの話ですが、今回のテーマは『「新しい生活様式」における図書館サービスについて』というものでした。それってまさに、「今までのやり方を変えていかないといけないよね」ということを話し合う場だったわけです。しかし、「じゃあ、そのことを現地に集まって話しましょう」と言っている時点でもう・・・自己矛盾をきたしているように思えてなりません。

 

(確かに会場の感染症対策は完璧でした。体温チェックに手指の消毒、机も間が離されていて、マイクを持つための手袋まで備えられていました。一方で、発言者が変わるごとに1回1回、マイクの消毒を行うものですから、持ち替えだけでかなりの時間を要してしまいます。その時間かき集めれば私も言いたいこと言えたのではーーー)

 

 

例えばこれがオンライン開催になれば、上記のようなマイクの消毒もいらないですし、そもそも感染症対策に気をもむ必要もないですし、おまけに自宅から参加できるので、忙しい現役世代も参加のハードルが低くなって、一気に複数の問題を解決できるわけです

 

まぁこういうことを言うと、「それではネットを使えないご高齢の方が参加できないじゃないか。」と、役所はおっしゃるわけですが、

 

今のような「平日の6時半から現地にて開催します」というやり方では、夕食の支度をしなければいけない主婦・主夫の方も、あるいは18時まで働いている会社員の方も、参加することができません。その世代への配慮は、必要ないということでしょうか?

 

今までの開催で参加者の高齢化・固定化が続いてきた以上、また、今回は特にいまだ感染拡大が続いている中で開催する以上、(無理をしてでも)オンラインでの開催に切り替えるべきだったと思います。でも、役所の腰は重い。なんだかここまでくると、「デジタルディバイド」ならぬ「アナログディバイド」(アナログでは参加できない、忙しい現役世代を置いていくこと)という新たな概念を提唱したくもなってきます。

 

なお、先日視察に行かせていただいた目黒区高齢者センターでは、現地で講座を受けられない高齢者の方30名(全員が60代以上です)が、ZOOMを使って手作りマスクなどの講座を受けていたということは付言させていただきます。もはや「ご高齢の方はPCを使えない」という前提さえ、時代遅れになりつつあります。(下の写真は高齢者センターの撮影用特設スタジオ)

 

 

 

「それで、会の内容はどうだったの?」

 

残念ながら、未来に向けて議論を積み上げていく場にはなりませんでした。

 

初めに職員から「今、図書館ではこんな感染症対策をやっています」という、凡そこの会に参加するくらい図書館を頻繁に利用している方なら誰でも気がつくような現状説明が長々と行われたのち、参加者からの懇談ならぬ”自分の経験談と意見”の応酬が始まり、その間ファシリテーターが回していくわけでもないので議論がまとまることもなく、挙句、私が行おうと思っていた質問や提言は、時間切れ。

 

またその内容も、「今がどうだこうだ」、「この前、私がどうだこうだ」で、これからの話や「新しい生活様式」というテーマは早々にすっ飛んでいきました。

 

加えて、これも参加者に若い世代がいなかったからなのか分かりませんが、例えば「絵本の読み聞かせを休止している」ということについて、「現地で出来ないならオンラインでやればいいじゃん」という、私でなくても現役世代なら誰もが思う提案も、誰も口にすることは無く・・・

 

 

こんなことを言ってはせっかく開いて頂いたのに申し訳ないと思いつつも、変わって欲しいのであえて言いますが、私がもし議員という立場に無かったら、次はもう参加しないと思います。

 

それだけ、この懇談会には工夫がない。内容がない。そしてなにより、前回の課題を踏まえての改善がない。

 

私も過去3回参加してきて、毎回同じような「ふんわり進行」で不完全燃焼に終わり、参加した後には必ず残念な思いになるんです。いや、私だけではありません。終了後のアンケートでは毎回、参加した方から「やり方を見直すよう」提言があがっているのですが、

 

 

結果的に、何も変わっていません。

 

このままでは、やはりいけないんです。

 

 

このコロナ禍の前例のない中で、図書館職員の皆さまも「どうすれば図書館サービスを再開できるのか」と、必死に模索してこられたのだと思いますし、そのことには心からの感謝と敬意を申し上げたいと思っています。

 

けれども、こと懇談会について言えば、職員9人×2時間(に加えて、準備・議事録作成・アンケートへの回答時間)分の人件費を税金で支出しているわけですから、こんな思考停止・前例踏襲のやり方は看過できません。連休明け早々に、改善に向けて館長と意見交換してまいりたいと思います。

 

 

過去の懇談会の記録はこちらから見ることができます。

目黒区立図書館HP「目黒区立図書館について」

 

蛇足

 

今回一番驚いたのが、中央図書館長(区の図書館のトップ)および各係長の計7人のうち、なんと館長含む5人が、今年の4月に着任したばかりの方であったということ。そりゃ緊急事態宣言下の図書館行政が何の工夫も発信もなく“沈黙”するわけだと合点がいきました。非常時にあっては、異動をいっそ半年か一年、後ろ倒しにしてもいいと思うんですよね・・・

 

最後に、こういった投稿は読んでいてあまり気持ちのいいものではないと思います。私もできるだけ前向きな投稿をしていこうと努めておりますが、やはり議員の本分は行政の仕事のチェック。そこに手心を加えることはできません。やむを得ず批判口調のブログになってしまったこと、ご容赦願います。

 

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