こんにちは。29歳の目黒区議、かいでん和弘です。先週、目黒区の議会改革について、「話し合うか話し合わないか」を話し合う会合←が開かれました。
うちの会派(新風めぐろ)から7項目、共産党から3項目の議会改革案が出されましたが、 他会派から(話し合うことについての)合意が得られたのは、下の画像で赤くマーカーが引いてある1項目のみ。 経緯をご説明します。
議論のルール
議論のルールはこうでした。
① 各会派がABCでランクづけを行う( Aは積極的に話し合うべき、Bは話し合っても良い、Cは話し合うべきではない)。
② 1会派でもCをつけたら、その項目は議論しない。
このルールについても言いたいことはありますが、議論の結果決まったものですから、受け入れざるを得ません。このルールに基づいて、うちの会派(新風)は、少しでも議会改革を進めたい&話し合いはいくらでもするべき、という考えでオールAで提出しましたが、他の会派は同じ考えではなかったようです。
私たちは何を提案したか?
私たちは、そんな反対されるほど無理な提案をしたのでしょうか…ぜひ皆さまにご判断いただきたいので、ここでご説明しますね。
① 議場で質問する時、PC画面を投影し、パワーポイントを使わせて欲しい
今は印刷した紙をプロジェクターで投影しています。 パワポを使えた方がより見やすいし、分かりやすく説明できるので、メリットしかありません。また、議場にはシステムやケーブル類はすでに備わっていますので、追加費用はかかりません。あとは実行あるのみ! で す が……
自民党の反対で却下
② 議場で質問する時に使う補助資料を、データ提出にさせて欲しい
今は、議員と役所職員に配布するために、質問者が60部印刷して提出しています。ペーパーレス&省力化を進めたい!
全会派ABで今後話し合いを開始することに
③ ボタンでの賛否表明にしたい
今は、賛成者起立、反対者着席で多数決をとっています。人数が拮抗する場合、事務局が人数を数えるのに時間がかかります。ボタン一つで賛否を表明できるシステムは実装済みで、こちらも追加経費は掛かりません。ぜひ、やりましょう。
自民党の反対で却下
④ 議会事務局への書類、データ提出にしたい
今は、質問通告書や旅行届などの書類は、わざわざ事務局へ行き、紙で提出する必要があります。でも、紙と同時にメール提出もしていて、役所にはそのデータを回しています(せっかく提出した紙を使ってない!)。メール提出に一本化で良くないですか?
自民党の反対で却下
⑤ 委員会室にペットボトルを持ち込みたい
今は、議会内の委員会室には水筒・マイボトルしか持ち込みしてはいけません。 ペットボトルを持ち込んではいけない理由について、「環境への配慮」や「机上にペットボトルは美しくない」など、色々聞いたことがありますが、どれも全く腑に落ちません。
自民党、フォーラム目黒(立憲民主・無所属の会)の反対で却下
⑥ 事務局職員さんに給茶してもらうのをやめたい
今は、事務局職員の方が、委員会室にポットと湯呑みを用意していただいています。そんな昭和みたいなことをして頂かなくても良くないですか?
自民党、フォーラム目黒(立憲民主・無所属の会)の反対で却下
どう思いましたか?
一つご留意いただきたいのは、そもそもこのABCランクは、話し合うかどうかを示したもの。AとBだったからと言って、確実に実現するかは分かりませんし、逆にCは、賛成反対ではなく話し合いすら拒否したということを意味します。
私としても、「改選が近く、十分な話し合いをできるだけの期間がない」という懸念の声を予期し、だいぶ譲歩して「費用のかからない、やると決めれば簡単にできる項目」に絞って提案したはずなのですがそれでもこの仕打ち…(さすがに空いた口がふさがりませんでした……)
反対した会派の言い分もぜひ聞いてみたいところですが、話し合いの俎上に載らないため、それすら分かりません。議会は議論をぶつける場所だと思っていましたが、議論すらできないケースもあるんですねぇ…
もちろん、私自身は今回のことに懲りずに、これからもガンガン提案していくつもりです!
ちなみに、これまでに行ってきた議会改革の提案と、改善してきたことをHP上に全てまとめています。もしよろしければ、ぜひご覧になってください。
この記事へのコメントはありません。