こんにちは。28歳の目黒区議、かいでん和弘です。今回は、目黒区内でも相次いでいる野生動物の被害についてとりあげます。
ハクビシンとアライグマ
住宅街が広がる目黒区内においても、近年、ハクビシンとアライグマの目撃情報が多く寄せられています。
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なかでもハクビシンは1㎜以下の細い針金や、たるんだロープの上も歩くことができるため、普段は電線の上をおもな移動手段としつつ、民家の天井裏などをねぐらにしていることが多いようです。
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私の実家でも以前、肥料の袋が破られて中身が散乱していることがありました。これがハクビシンの仕業なのか、それともカラスなのかはわかりませんが、誰かは侵入しているようです。
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どうすればいい?
では私たちが見かけたりしたときにどうすればいいか、ですが、端的に言えば
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という整理になります。
まず、ハクビシンやアライグマなどの野生鳥獣は「鳥獣保護管理法」によって保護されているため、区の許可なく駆除することはできません。ご自身で勝手に駆除しようとしないでくださいね。
そのうえで、目黒区では、糞尿や農作物を荒らされたなどの実際の被害があった場合に限り、目黒区が委託する業者によって箱わなを設置、捕獲しています。
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※「過去に被害に遭った」など現時点での被害でない場合や、「庭や道路を通ったのを見かけた」など実際に被害を受けていない場合、区では対応していません。(箱わなをしかけても捕獲できる確率がかなり低くなるため)
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区のHPに、ハクビシン・アライグマの相談、捕獲処分専用ダイヤルが記載されていますので、お困りの際にはご連絡ください。
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被害予防のためにできること
農林水産省のマニュアルでは、「被害対策=捕獲」ではないとされています。その場限りの捕獲を続けていてもイタチごっこ(ハクビシンごっこ?)になるだけなので、重要なのは「ねぐらを作らせないこと、隠れる場所を少なくすることなど、野生鳥獣の休息場所をなくすこと」であると指摘されています。
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特に、ハクビシンは狭い穴でも通ることができますので、通風口をふさぐことが重要となります。
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農林水産省『野生鳥獣被害防止マニュアル-アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマ-(中型獣類編)』
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捕獲数は?
では目黒区が設置した箱わなでどれくらいの数を捕獲できているか、ということですが、なんと2017年度からの5年間で、ハクビシンを144匹、アライグマを5匹捕獲しています。
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加えて、今年の4月だけでもすでに4匹のハクビシンを捕獲している状況です。かなりのペースですね…
下の写真は2020年に区内で目撃された地点、捕獲された地点をシールでマッピングしたものですが、区内どこでも出没しているのが分かります。
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ハクビシン・アライグマ以外は?
以上のように、目黒区では、ハクビシンとアライグマについては捕獲業務も行っていますが、逆にハクビシン・アライグマ以外の野生生物の捕獲は行っていません。(やはり「鳥獣保護管理法」で保護されている、というのが大きいですね。)
でも最近、区内で「正体不明の動物を見た」という通報を複数聞きます。
君はタヌキ…なのか…?
通報者の話を総合すると、どうやら「毛の抜けたタヌキ」である可能性が高いみたいなんです。下の画像は福岡県大牟田市のHPから。タヌキには見えない痛々しい姿ですね…
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これは、疥癬症(かいせんしょう)に罹ったもの。ダニのせいで毛が抜けていて、触ると犬や人間等にうつる可能性があります。見かけても、決して触ったり餌を与えたりせず、そのままでお願いします。(動き回っているタヌキを捕獲するのは困難です)
また、弱っている個体を捕獲した場合(そんなことできるの??)、東京都が駆除しますので、下記の番号へご連絡ください。
東京都環境局自然環境部計画課鳥獣保護管理担当
03-5388-3505
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(タヌキについては下のURLをご参照ください)
都環境局HP「野生鳥獣との接し方について」
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