活動報告(ブログ)

教育/文化(図書館)

目黒区立図書館の今 ~図書館どうする問題(4)~

「図書館どうする問題」

~~~目次(仮)~~~
(1)革命的!武雄市図書館!
(2)図書館で調べてみよう
(3)武雄市図書館の”陰”
(4)目黒区立図書館の今 ←★ココ
(5)こんな図書館がいいな

 

視察×2コンボや、季節の変わり目の風邪(体力が大事!)などでご無沙汰してしまいました(すみません)。

なお…

ブログを更新していない間も、ブログ記事にするまでもないと思った活動記録は、ちょくちょくTwitterでつぶやいていますので、「普段何しているの?」という方はそちらもフォローいただけますとうれしいです。

さて、議会活動の傍ら副業的に考えてきたこの「図書館どうする問題」も、そろそろ着地しないといけません。今回は、目黒区立図書館の今について考えながら、「なぜ今、図書館の話をするのか」ということをお伝えしていきます。

 

 

《図書館、行くタイミングがなくて…》

目黒区立の図書館は全部で8か所。それぞれの施設で開館時間も規模も大きく異なります。

区の調査では、開館時間を工夫してほしいという声が30-50代を中心に多いですが、中目黒駅前図書館であれば21時45分まで開いているんですね。駅から徒歩1分と近いので、今度会社帰りにお立ち寄りいただくと良いかもしれません。

 

《図書館にいくらかかってる?》

1年間に、人件費で3億3,868万円、運営管理費(委託・システム維持)で4億8330万円、図書購入費に9,391万円の合計9億1590万円ほどかかっています。(区の一般会計1,000億円からすれば100分の1以下ではありますが、決して少額ではありません。)

なお、図書購入には、ふるさと納税も活用しています。昨年度は全国の皆さまから頂いた32万円で、外国語を勉強するための本と外国語で日本を紹介する資料、あわせて184冊を購入しました。

 

《どれくらい利用されているの?》

ちょっとデータ量の多い表ですが簡潔に言えば、区の人口も蔵書数も増え続けているのに、図書館を使う人数が減り続けているという状況です。新しい館ができるわけでもなく、何か斬新なサービスが始まるわけでもないので、勝手に利用率が上がるのは考えにくいですよね。

この表からは他にもこんなことが分かります。

・(蔵書率が減っていることから)蔵書は年々増やしているものの、人口の伸びに追いつけず、一人当たりの資料数は減っている
・(実質貸出密度がほぼ変わらないことから)利用登録をしている人に限って言えば、図書館の利用頻度は変わらない(=常連さんは離れていない

噛めば噛むほど味のでるデータです。

 

《建物、古くない?》

 

 

赤枠で囲っているのは目黒区民センター図書館と緑ヶ丘図書館の築年度です。目黒区の方針で、公共施設は築60年を目途に建て替えるとされているので、この2図書館は2034年に建て替えの時期を迎えることになります。

 

ところが…

すんなり建て替えができるかというと、(お察しの通り)簡単ではありません。ここに『区有施設見直し計画』というものがあります。

(目黒区HP「目黒区区有施設見直し計画を策定しました」

 

その名の通り目黒区の施設をいつ建て直すかという内容ですが、その10ページにはきっぱり。最後の2行だけでもご覧ください。

 

つまり、「今までと同じだけの公共施設を維持するのは無理」と認めているわけです。図書館についても、区民センター図書館ではほかの館に先行して「どうするか」という検討が始まったところです。

 

 

そして私は、区民センターの見直しについて話し合う特別委員会のメンバーでもあります。

 

ここまでで。

私がなぜ、いま、図書館について考えているか、なんとなくお分かりいただけましたでしょうか。

「区民センターの見直しが議題になるから図書館について勉強しなきゃ。」

「あれ、でも他の図書館も建て替えが迫っているのでは?」

「ん、全部維持できるか分からないって言っている。減るかもしれないってこと?」

「利用者数も下がっているのに年間9億円。このままで良いのだろうか。」

 

これが、私が図書館について関心を持ち、武雄市図書館をはじめ各地の図書館に足を運んでいる理由です。図書館というと、なにか差し迫った問題があるわけではないので、ほかの議員さんはここまで時間を割かないのではと思います。

けれども、私は区議会で一番若い25歳。長期的な検討課題に“当事者”意識を持って考えることが唯一出来る立場です。だからこそ、この機会に腰を据えて図書館について考え、こうしてブログに(冗長ですが)文章を載せております。

 

ただ、ここまでの内容でとどめていては議員失格で、政治家である以上自分の主張がなくてはいけません。次は最後のパート「(5)こんな図書館がいいな」です。どんな着地になるか分かりませんが(鋭意勉強中)、最後までお付き合いいただければと思います。

 

 

※※※

なお、この区民センターの見直しでは、区民の皆さまの意見募集も行います。その第1弾は今月初旬に終わっていますが、今後もまた行われる予定です。

(目黒区HP「『目黒区民センター見直しに係る基本的な考え方』の策定に向けた検討素材へのご意見をお寄せください」

 

ちなみに区有施設見直し計画でほかの図書館はこう書かれています。

んー、シンプル。とりあえず再来年までは“図書館のあり方等の検討”なんですね。実際にどこまで本腰入れてやっているかはわかりませんが、私が今から“検討”していることは見当はずれではないようです笑

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