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八街の事故を受けて、目黒区に何ができる?(道路のお悩みQ&A)

 

こんにちは。27歳の目黒区議、かいでん和弘です。

 

今回のテーマは「道路(通学路)の安全確保についてです。

 

先日の八街市の悲しい事故を受けて、私のもとにも「この道のここ、危ないです」というご相談を数多くいただいております。そういったご相談に個別に回答させていただくうちに「もう全体に共有してしまった方が早いじゃん!」と思い至りまして、今回このブログで、特に多いご相談内容について目黒区に何ができるのか、形式で解説させていただきます。

 

(本題の前に2点、補足をお伝えさせてください!!)

 


補足1. 目黒区はこれまで何をやってきたの?

 

補足の1点目は、「目黒区はこれまで、通学路の安全を確保するために何を行ってきたのか」ということです。これについては、去る7月9日、八街市での事故を受けた国が都道府県にあてて「通学路の安全確保に関して改めて点検・検討するように」との依頼を出しているのですが…

 

文部科学省HP「通学路における合同点検の実施について(依頼)」

 

目黒区では、このように国から求められるよりも前の平成26年度から毎年、全小学校通学路の安全点検を実施してきました。大人が通学路を実際に歩き、そのなかで「危ないなー」と思った100から200の危険箇所を特定し、都度対策を行ってきているのです。

↓↓

目黒区HP「通学路危険箇所点検結果」

 

この点検結果の、令和2年度の結果をご覧いただきたいのですが、

 

 

令和2年度は271(136+135)の危険箇所を発見し、それぞれの箇所で、だれが、どのような対策を行うのかが記載されています。(下に一例として不動小学校区のものを抜粋)

 

 

どうでしょう、「こんなに細かくやっているのか!」と、ちょっとびっくりしませんか?

もちろん予算等様々な要因から対応できないこともありますが、区としてはしっかり毎年問題箇所を把握し、そしてどんな対応をとれるか広く公開している点、私は評価したいと思っています。 そして、もしここに載っていない危険箇所(ただし通学路に限る)に心当たりがありましたら、まだ役所が危険と認識していない可能性もありますので、ぜひ目黒区教育政策課(か私)までご相談いただければと思います。

 

補足2. 目黒区にある道路の相談先は全部区役所とは限らない

 

もう一つお伝えしないといけないのが、「目黒区にある道路に関する相談先は、かならずしも目黒区役所とは限らない」ということです。普段道路を通行するとき、まったく意識することはないと思いますが、道路によって“管理者がだれか”、すなわち「その道路の面倒を誰がみているのか」ということがそれぞれ異なります。たぶん、「国道、都道、区道、私道」の違い、というとより分かりやすいでしょうか。道路のトラブルはその道路を管理するセクターにご相談いただく必要がありまして、国道のことを区にご相談いただいても対応できないんです。

 

(国道/都道/区道)のことは(国/都/区)へご相談いただければ、(国/都/区)の職員が(国/都/区)のお金を使って対応することになります。

 

じゃあ目黒区内のどこの道路が国道、都道なの?といいますと、

 

国道 ⇒ 玉川通り(246号線)

都道 ⇒ 駒沢通り、目黒通り、山手通り、淡島通り、三宿通り(26号線通り)、環七、自由通り

区道 ⇒ その他ほとんどの道路

 

となっています。つまり主要道路以外はほとんど区道です。参考までに、それぞれの道に関するトラブル、補修のお問い合わせ先を載せておきます。

 

目黒区HP「街路灯・ガードレール・道路などが壊れたら」

 

なお、特に細い道や行き止まりの道については、私道(つまり個人の私有財産)になっているところもあります。私道はあくまで私有地になりますので、行政はほぼ手出しできません(結構ご相談いただくんですけれどもね…どうしようもありません…)。また、区道なら好き勝手アレンジ出来るかと言えばそうではなくて、警察や東京都公安委員会(両者をあわせて交通管理者と言います)などと連携・協議しながら対応を考えることになります。

 

さて、お待たせしました。ようやく本題。特にご相談の多い道路のご相談について、Q&A形式でお答えしていきます。(ただし区道に限る)

Q.歩道にガードパイプやポールを設置できませんか?

 

 

A.歩道の幅によります。今の時代、バリアフリーの視点が重要となってきていまして、「歩道上で車いす同士がすれ違える横幅2mを確保すること」が求められています。したがって、横幅2mない歩道にはガードパイプ等をつけることはできません(歩道をはみ出て車いす同士すれ違いができるように車道へのはみだしを容認する必要があるのです)。

 

国土交通省HP「道路空間のユニバーサルデザインを考える懇談会」資料より

 

上の写真でいうと、タテの幅が2メートルないとつけられません。厳しい!!

 

なお実は区内には、2mに満たない歩道にポールやガードパイプが設置されている例も見られるのですが、これは昔の基準が緩かった時代に作られたものですので、今はできません。(下は都立大学駅付近の区道。歩道は1.2m+αしかありませんがパイプがついています。)

 

国土交通省HP「道路空間のユニバーサルデザインを考える懇談会」資料より

 

また、車道が狭い道も、ガードパイプを設置してしまうと車のすれ違いの際に通行が困難になってしまうため難しいです(そしてこの車道が広いか、狭いか、は交通管理者(警察・公安)との協議の結果総合的に判断することになります)。緊急車両が停止車両の脇をすり抜けることも考えないといけませんものね。

 

以上の基準があるので新設は大変厳しい(つけられるところにはもうついている)のですが、「もしどうしても」という場所がありましたら、目黒区(もしくは私)までご相談ください。

 

Q.ガードパイプが設置できない道に別の工夫はできますか?

 

A.いろいろあります。

 

歩道を緑色に塗って目立たせる「グリーンベルト」や、ブロック舗装にして「歩行者優先道を走っているんだぞ」感を演出、車のスピードを落とさせる「コミュニティ道路」電柱への「とびだし注意」などの巻き看板や立て看板は、いずれも区でできる対策です。

 

 

当然お金がかかることですので、費用対効果を考えて設置するか否か検討することにはなりますが、必要と思われる箇所がありましたらご相談ください。

――

他にも、道路に段差を設けて、車のスピードが出ないようにするハンプという装置を設けているところもありますが、ハンプを乗り越える際に周辺住宅への騒音、振動が発生してしまうことや、高速で通過した場合逆に車が跳ねて危ないため、目黒区ではよほどのことがなければ作らないそうです。(下の写真は品川区小山で撮影)

 

 

 

Q.電柱を地中化できませんか?

 

A.計画的に進めていますが、順番はほぼ決まっています。

目黒区ではちょうど昨年、『目黒区無電柱化推進計画』を策定しておりまして、そのなかでは「防災」、「安全」、「景観」の3つの視点から整備計画路線、優先整備路線などを選定しています。下の地図をご覧ください。

 

 

図の赤い線が区で無電柱化を計画中の路線です。画質が粗い場合はこちらからPDF(↓↓)でご覧ください。

『目黒区無電柱化推進計画』

 

この赤くなっている路線のなかでも特に優先して整備する路線はこちら(↓)

 

このように、区の計画の中で方針が示されていますので、赤くなっていない道の無電柱化はまだ区として考えていないということになります。それでもこれは今後10年以内には、ということですので、電柱でお困りの場合は、区へご意見いただけば、10年以上の長い目線で順番を考慮する、ということもなくはないかもしれません。

 

ちなみに、都道はこちら、黒色が無電柱化実施済み、赤とオレンジが今後無電柱化を推進する区間です(2017年時点)。

 

『東京都無電柱化計画』より抜粋

 

 

Q.カーブミラーを設置できませんか?

 

A.場所によりますが、ご相談ください。

区が設置するものに関しては、基本的には、区道と区道の交差する場所や見通しの悪い場所が対象です(区道と私道の交差点は見通しの悪さ等を勘案して判断)。

 

 

細かいですが、つけ方には写真の通り単独でつける場合と、電柱に取り付ける場合があります。単独柱だと道路が狭くなってしまったりお金が高くなる半面、電柱に取り付ける場合は電柱の所有者である東京電力の承認が必要(これがハードルで、高圧線が走っている等の理由でNGになることも…)です。

 

また、設置する際には、近隣にお住まいの方のご了解もいただかないといけないため、いろいろと乗り越えなければいけない壁はありますが、区でも危険箇所を放置するわけにはいきませんので、設置に後ろ向きというわけではありません。ぜひご相談ください。

 

Q.防犯カメラを設置できませんか?

 

A.場所によって相談先が異なります。

登下校区域内の防犯カメラについては、東京都の補助を活用しながら、順次設置を進めています。(令和2年度15か所、令和3年度7か所予定)

 

具体的な設置場所は、学校、区役所、警察署と協議したうえで決定することになりますので、ご希望の場所に必ずしも設置できるわけではありませんが、ご希望がありましたら目黒区教育政策課までお問い合わせください。

 

また、通学路以外の場所につけたい場合は、都と区の助成を活用して町会・自治会が取り付けを行っていたりします。(こちらも場所については、警察、区役所と協議が必要)ぜひ、お住まいの地域の町会・自治会までご相談ください。

 

なお、防犯カメラ助成の問題点について、以前区役所と戦ったこともありました。こちらのブログもご参照ください。

 

Q.道路が壊れているので直して!(穴が開いたり、ポールが倒れたり)

 

A.それぞれの窓口へお問い合わせください(再掲)。

目黒区HP「街路灯・ガードレール・道路などが壊れたら」

 

 

なおちょっと話はそれますが、東京都では今年度から、市民投稿アプリ「My City Report for citizens」(MCR)という取り組みの実証実験を開始しています。

ちらっとご紹介!

 

 

皆さんが道を歩いているときに、穴が開いているなどのトラブルを発見したら、アプリ内で画像と位置情報を通報していただくと、行政に通知がいって対応に当たってくれるという仕組みです。これなら、いちいち役所に電話をかけて、口頭で位置を伝える必要がありませんので、便利です。

 

このアプリ、目黒区内の都道(駒沢通り、目黒通り、山手通り、淡島通り、三宿通り(26号線通り)、環七、自由通り)は対応済みで、すぐ使えます。区道に関してはまだ対応していませんが、今年2月の議会で区長から「担当部局で検討してまいりたい」との答弁がありました。MCRの他にも同じようなアプリは複数あるので、どのアプリを導入するか、そもそも導入するのかどうかも未定ですが、個人的にはどれでもいいから導入に向けて進めていってほしいと思っています(切実)

 

 

Q.○○さんの家の樹木が茂って歩道が狭い!

 

A.目黒区が交渉しますのでご連絡ください。

個人宅から生えている草木に関しては私有財産ですので、ほかの人や区役所が勝手に切ったりすることはできませんが、一方で、区の所有財産である区道にせり出した草木が、安全な通行を阻害しているというのであれば問題です。

区ではそうした場合、「道路パトロール隊」(黄色い車に乗った職員の皆さん)が現地を確認し、住民の方と直接交渉して剪定していただくようお願いしておりますので、ぜひご一報ください(住民同士でお願いするとご近所トラブルの種になりかねませんものね)。

 

―――

 

5,000字に迫る勢いなのでここまで!!

 

このほかにも、「下水から嫌なにおいがする」ですとか、「ブロック塀が危ない」ですとか、「ハチの巣がある」などなど、日々様々なご相談を頂きます。どうしても限られた予算の中ですので「できること」と「できないこと」はありますが、まずは一度役所と交渉させていただきますので、身の回りのお困りごとはLINE、メール、TwitterのDM等へご連絡ください。

 

 

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